2012/2/19

レビュー

『SUPER SHOT4』収録曲・詳細レビュー キンカクジ (DJ Shimamura's D'N'B Remix)/威闘華鳴乎(ゲンツキ)

SUPER SHOT4ジャケット表一_Blog用
リミックスアルバム『SUPER SHOT』シリーズの最新作『SUPER SHOT4』収録曲の詳細レビューですが、新たに1曲ご紹介させて頂きます!
今回、ご紹介するのは8曲目に収録されているキンカクジ (DJ Shimamura’s D’N’B Remix)です!
08 キンカクジ (DJ Shimamura’s D’N’B Remix)/威闘華鳴乎(ゲンツキ)
『アザナエル』主題歌

『装甲悪鬼村正』『スマガ』他のゲームの他、小説『Fate/Zero』や旋風を巻き起こしているスーパーそに子など、これまで様々なコンテンツを生み出してきたニトロプラス
2010年12月17日に、そのニトロプラスから発売された秋葉原を舞台にしたガンカケADV『アザナエル』の主題歌「キンカクジ」は、ハードなエレキギターが唸る疾走感全開のロックナンバー。
ニトロプラスの数々の楽曲を歌ってきたいとうかなこさんが『アザナエル』の為に結成したコンセプトバンド“威闘華鳴乎”(ゲンツキ)によるロック・ナンバー「キンカクジ」を聴いた時、ロック系のドラムンベースにリミックスしたいという強い想いに駆られました。
ところで、クラブトラック メーカーとして海外にまでその名を轟かすSHOT MUSICの”Mixmaster”DJ Shimamuraですが、ハードコアのみならずドラムンベースもその制作フィールドに収めています。
SHOT MUSICでは、『SUPER SHOT2』に収録された『77 ~And, two stars meet again~』オープニングテーマ曲「STAR LEGEND」のリミックスや、『ULTRA RELOAD Vol.1 feat. あかべぇそふとつぅ』に収録された「車輪の国、向日葵の少女」オープニングテーマ「紅空恋歌」のリミックスなどで、ドラムンベース リミックスを披露しています。
テクノやボサノヴァ、ジャズ、あるいはソフトなリキッド・ファンクなど様々な方向に進化を続けているドラムンベースですが、「キンカクジ」のリミックスに関しては、原曲のテイストを上手く引き出すべくロック系ドラムンベースへのリミックスを依頼。
過去のリミックスではインテリジェンス溢れるエモーショナルなドラムンベースを制作してきたDJ Shimamura、自身としても初となるロック系のドラムンベースに挑んだ今回のリミックス、Pendulumを髣髴とさせるパンクなドラムンベースへと完璧に仕上げました!
7曲目のChange&Chance! (JAKAZiD’s Noble☆Rework)がSEを煌めかせながら去った後、アーメンブレイク系のシャカシャカ鳴るリズムとエレキギターが絡みあったサウンドが飛び出し、キンカクジ (DJ Shimamura’s D’N’B Remix)がスタート!
オリジナル・バージョンと同じ出だしのギターフレーズを使うことによりオリジナル・バージョンへのリスペクトを表明しつつ、そこにブレイクビ―ツを混ぜることにより別の世界をさりげなく匂わせるという、DJ Shimamuraの緻密な計算が早速盛り込まれます。
スタートと同時に広がったSEがゆっくりと降りて行く中、0:11からは「ゴー!レッツゴー!」のコールがスタートし、同時にシンセのメロディーがゆっくりと立ち上がってきます。
徐々にテンションが上がってきたところで、0:21からバシっと響き渡るドラムンベースのキックがスタート!
この本場UK直系のドラムンベースのキック、この極上の響き、もうたまりません!
そして、当初は女性だけだったコールにこのタイミングから男性もコーラスに参加。
さらにリバーブが掛かったピアノがゆったりと鳴り始めます。
ハードなキックが響き渡る中、「ゴー!レッツゴー!」のコーラスをアクセントにしながら、ピアノが残響を響かせ包み込むという極上の空間、このグルーブ感しびれます!
ピアノが徐々に大きくなっていき、やがてコーラスを覆い尽くした直後、一拍置いた後に鳴る大きなキックを合図にブレイクに突入。
左右でゆったりと奏でるピアノが響き、天国仕様の極上サウンドが別天地へと誘います。
そんな中、0:53からボーカルが満を持してスタート。
リバーブをたっぷり効かせたピアノが響く中、ピアノの倍速で畳み掛けるように歌うゲンツキ。
速いボーカルに、ゆったりとしたサウンドをぶつけるという、普通は思い付かないところを攻めるDJ Shimamuraの人知を超えた発想力、鳥肌が立ちました。
1:15から始まるサビの個所では、ボーカルのスピードに合わせた速いリズムが加わりペースは上がりますが、ドラムンベースのもう一つ代名詞である重低音ベースは、ここに至ってもまだ出てきません。
サビの終盤に向けて音階を上げて行くシンセが登場しグングン盛り上げて行き、キックの連打でテンションもピークに。
「答えは後だ」の個所でリズムが完全に消え、一呼吸置いたところで、UKドラムンベース直系のウネリまくる重低音ベースが遂に登場!
しかも、二種類の異なる音色のベースを交互に繰り出すという、ロック系ドラムンベースで使われる最新手法が施されています。
この破壊力満点のドラムンベース展開でゲンツキのボーカルを聴きたいという思いが募る中、ここではサンプリングされたボーカルが限定的に登場するのみで、ボーカルは参加しません。
聴き手の心を熟知したDJ Shimamuraの焦らし演出、憎いです。
キックの連打で煽った後、2:19からは二番に突入。
ここで一旦ベースが姿を消し、シャキシャキしたリズムが響く展開に。
一旦空気をリセットした上で再度加速させていき、2:29から二番のサビに入るのですが、ここでは一番の時と異なり重低音ベースが参加!
しかし、何と!リズムのパターンがここではダブステップ系にチェンジ!
リズムのパターンを切り替えることにより雰囲気を入れ替えてしまうテクニック、そして一番とはまた違ったテイストにより飽きさせない展開を作り出すセンス、凄いです。
2:50からは再びブレイクへ。
ここでは雰囲気がさらに一転し、SEとシンセが生み出すスペーシーな世界が広がります。
このスページ―な世界の中、「ゴー!レッツゴー!金閣寺 天上天下唯我独尊」のフレーズがスタート。
そこから、リズムと音階を上げて行くメロディーとキックの連打が加わり、加速度的に盛り上げて行きます。
最高潮に達したところで、「壊したいんだろ?」で大胆に音を抜いてアクセントを付けた後、遂にクライマックスへ!
かけ合うように鳴る二種類のうねるベース、バシッと響くハードなビート、そして疾走感溢れるゲンツキのロックなボーカル、最高の素材で構成された最強のグルーブ感が全身に襲い掛かります!
待ちに待った展開の登場でテンションも最高潮!
失神間違いなしです。
そして、ラストの部分の4:03では最後の見せ所として「答えはそこだ!」のフレーズを思いっきり浮き立たせて、ビシッと締めくくります。
最後の最後に一番の見せ場を用意するDJ Shimamuraの拘りっぷり、もう脱帽です。
エンジン全開のロックビートで飛ばすロックナンバーを、ロックテイストを取り入れたドラムンベースで新たに再構築し、新しい音世界を提示したキンカクジ (DJ Shimamura’s D’N’B Remix)、新たなスタイルで新境地を切り開いた’Mixmaster’DJ Shimamuraの、幾重にも張られた伏線と、丹念に練り込まれた技巧の数々、その匠の妙技にも触れてみて下さい。
SUPER SHOT4オフィシャルサイトではキンカクジ (DJ Shimamura’s D’N’B Remix)を使用したSUPER SHOT4 プロモーション ムービーの視聴も行っています。詳しくはwebサイトをご覧くださいませ。
◆SUPER SHOT4 オフィシャル サイト◆
http://shot-music.com/shot007/supershot4/